唐突なタイトルですが、皆さんは物事をはっきり区別したいタイプですか?
私は昔、占いを得意としていたので今でも悩み相談を受けることが多いです。そんな中で感じるのは物事を「はっきりさせたい」タイプの方は、表面上は強がっていても心の奥底で深く悩んでいる方が多い印象です。逆に、ああでもないこうでもないとはっきりしない方は、口で言っているほど悩んでなくて、しゃべるだけしゃべってスッキリ!という方が多いです(笑)ただ、またしばらくすると悩み始めるようですが・・・。
物事をYESかNO、良い悪いに決めつけてしまうことは、自分が認めた以外を否定することになり自分が制限されてしまい苦しくなってしまいます。
そこに、YESでもNOでもない、良くも悪くもない、「そんなこともある」という領域ができるだけでとても楽になります。
最近スーパーでレジ待ちをしていて起こった出来事。
今はソーシャルディスタンスで間を広くとらなければいけないので、間違えて間に入ってしまう人もちらほら。隣の列でおばあさんが間違えて間に入ってしまいました。長い列だったので明らかにイラっとした人が注意しておばあさんを一番列の後ろに行くように言いました。この出来事を良い悪いに分けてしまうと、間に入ってルールを守らないおばあさんが悪い?だから当然イラっとして怒る?間違えただけだから見逃してあげる?
良い悪いではなくて、自分がこころ穏やかに過ごすには白黒つけない。「良い悪いじゃなくて、間違えることあるよね」そう思えば、イラっとすることなく、ただソーシャルディスタンスの事実だけを伝えたらよいだけなのです。
ソラノミではクリームの卸小売り業以外にアートプロジェクトの企画運営をしています。いつも色んな絵を見て思うのは、ひとつとして同じ絵はありません。絵には何色とも言えない色もあります。上手いも下手もなくすべて個性です。みんな違って当たり前。色は白と黒だけじゃないのです。
人生の悩みの大半は人と関わって生まれます。長く生きていると自分の基準で考えたら信じられないような酷いことをする人と出会うこともあります。でも、その人とは生きてきた過程もまったく違えば、人生の目的も全く違います。「常識がない最低な人だ!ありえない!」と否定することは、じゃあ自分は人を否定できるくらい物事を間違えることのない完璧な人間なのか、と自分に返ってきます。
もしも今悩んでいることや迷っていることがあれば、どの判断も間違いではありません。「今はこうしたい」という自分の気持ちに素直に行動し、もしもそれを誰かに批判されるようなことがあっても、何かを否定する生き方の人のほうがきっと大変なご苦労があるんだろうなと、そっとして、自分自身を開放しましょう。